完全にやられました。
ノックダウンです。
今朝、『汝、星のごとく』 凪良ゆう(作)講談社を読了し、
ひたひたと感慨に耽っております。
今、まさに、身体の細胞ひとつひとつが、感動で震えてる状態。
遠く離れていてもずっと相手を想い続ける絆の深さに
やられました。
はじまりの一文
「月に一度、わたしの夫は恋人に会いにいく」
(わたしの夫は、恋人に会いにいく?何?それ?どういうこと?)
すかさず反応する私。
出だしの文章から、ハッとさせられ、心を持っていかれました。
その先を目で追うと、
「明日まであの人はわたしの夫じゃない。」
(冷静なんだ、この主人公、淡々としてる。。。)
なぜこうも淡々と言えるのか、不思議です。
娘が友達とスマホで会話する声が横から聞こえてくる場面
友だち 『あんたんち、ほんと、すごいね。奥さん公認の浮気って異常だよ』
娘 「わたしは なれてるけど」
友だち 『それがおかしいって言ってるの』
その会話を冷静に聞きながら、気になる郵便物を手に浜辺へ向かう主人公 暁海。
この謎の場面から始まる物語は、一気にわたしの心を鷲掴みにし、
するすると深い海に入りこむように、異世界へと潜りこませます。
次が知りたい、もっと知りたい!とページを走らせ
めくるたびに
愛とは?
家族とは?
絆とは?
と問われている気がし、ぱたんと本を閉じ、
自分の記憶をたぐりよせながら、考えます。
思索に疲れ 再び、本の世界に潜り込むと、
暁海(あきみ)と櫂(かい)のやさしさゆえの弱さが切なすぎて、
何度も何度も号泣しました。
どんな物語かは、紹介いたしません。
(紹介が陳腐なものになってしまいそうなので。)
素晴らしい本です、どうぞ、自らお読みになってください。
きっと、様々のことを、語りかけてくれることでしょう。